【潜在性二分脊椎がわかるまで】⑨MRI検査
MRI検査当日。
MRIなんてテレビでしか見たことがないため、あまりイメージが湧かないまま病院に到着した。
眠るための薬を看護師が息子に少しずつ飲ませるが、わさびのような辛味がある味らしく、息子は泣きながら飲んでいた。
その姿を見て、見守ることしかできない自分への腹立たしさと、息子への申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
10分ほど時間が経ち、息子はぐっすり眠った。
看護師「これから30分ほど検査をしますが、中には起きてしまうお子さんもいます。その場合は別日にもう一度検査をしなければいけません。」
別日に検査、、、。息子が薬を飲む姿は見るに耐えないため、なんとか30分持ちこたえてほしいという思いでいっぱいだった。
検査が始まり、別室で私と夫は待つ。
夫はのんきにスマホをいじり、私はただ時が経つのを待つ。
とてもとても長く感じた30分だった。
ついに私と夫が呼ばれた。
無事に検査が終わったとのことだった。
検査を終えて、ぐっすり寝ている息子を抱っこした瞬間、安心に変わった。
本当に無事に終わって良かった。
次は一週間後。
MRIの結果を聞きに行かなければいけない。
そのことを考えるだけで心がソワソワして、いてもたってもいられない日々が続いた。